森の恵み

子どもたちと森を楽しむための「基礎講座」を開催しました

2024年5月13日・6月10日・6月14日の3日間、子どもたちと森を楽しむための自然体験の基礎講座を開催しました。

  • 自然体験活動を子どもたちと行う際、どんなことに気を付ければいいのか
  • 雨天時にはどのような活動ができるのか?
  • 参加する子どもたちや、季節の変化に合わせて活動する方法とは?

など、自然体験活動をする際の”いろは”を学ぶ3日間となりました。

第1回 5月13日(月)

今回の講座で初めて会う参加者も多く、協力し合いながら距離感を縮められるワークショップのおかげで、とても場が和みました。

また、雨のときにも楽しめる自然体験活動として、今回はネームタグづくりに挑戦。

自分たちのあだ名を好きな木材に書き、イラストなども添えて自分らしいネームタグを作成します。
雨の日でも、自然の中にある材料を使って工作などが楽しめるのですね。

第2回 6月10日(月)

天気は晴れ。午前中は峰の原高原内にある『緋の滝(ひのたき)』に向かう遊歩道を散策しました。
前回学んだ危険な植物「ツタウルシ」や「ヤマウルシ」、「イラクサ」なども実際に目で見て覚えます。また、加々美さんの案内を元に、特徴的な植物も学んでいきます。

道幅が狭い場所、足元が危険な場所も覚えておき、実際に自然体験活動を行うときの注意ポイントとして記録しておきます。

どこでなら団体でもすれ違えるか、どの場所で休憩を取れるか、見てほしいポイントは…など、指導者目線で歩いてみると、普段の山歩きとはまた違った目線で山が見えてきます。

緋の滝に到着すると、メンバーはその姿に圧巻!
しぶきをあげて流れ落ちる滝、その周りのひんやりとした空気感、澄んだ空気、ヤゴの姿に心打たれました。

午後は、それぞれどんなことを感じたのか共有しあう時間。
楽しい・おもしろい・びっくり・こわい…など、緋の滝遊歩道で感じたことをメンバーとシェアします。

「この人は○○をおもしろいと思ったんだ~!」
「○○もあったね!たしかに」
と、同じ道を歩いていても、ひとりひとりの考え方や感じたことの違いが感じられ、自分には見えていなかった部分の発見も多くありました。

最後は、こもれび広場でワークショップの時間。
落ちているものを自由に使って、とっておきのランチプレートをつくる。
子ども向けかと思いきや、「どんな植物・花があったらおいしそうなランチになるかな?」と大人の皆さんも夢中で探していました。

自然体験活動は森の中を歩くだけではない
自分たちの身の回りにあるものを上手に活用して、こんなこともできるのか!と大きな発見がありました。

第3回 6月14日(金)

最終日となる3日目は、『ツキヌキ草フットパス』『ベニバナイチヤクソウの散策路』を観察。
「ツキヌキ草」は生息地が限られている植物で、名前の由来を考えながらじっくりと観察しました。

また、「ベニバナイチヤクソウ」の群落も国内では珍しく、ピンク色の花がそこら中に咲き誇る姿は、まさにピンクの絨毯。
この時期にしか見られない景色と、日に日に移りゆく峰の原高原の風景に、足を運んで学ぶことの大切さを実感しました。

午後は、安全管理の学習の続きを。事故やケガを起こさないためには、事前の準備が大切です。
コースの下見や、保護者の方への説明、保険の知識などを教えていただきました。

最後は、自然の中でのワークショップ。1~10の数字を自然の中で見つける「自然が教える1・2・3…」と、テーマに沿った音を見つける「音取り物語」の2チームに分かれて挑戦です。

普段何気なく通り過ぎてしまう植物や昆虫も、テーマに合う数字・音を探すときにはじっくりと観察が必要。
今までにない発見があったり、集中して探す力が身についたり、非常におもしろいワークショップでした!

3日間のまとめ

3日間を通して、峰の原高原の自然や、子どもたちと森に出るときに気を付けることを学びました。
普段は何気なく歩いていた山や森の中には、遊び場も、おもしろい発見も、そして危険もいっぱいです。

危険をいかに把握し、準備をしっかりするか。
そして自然の楽しさ・おもしろさをいかに子どもたちに体感してもらえるか
今回の講座を通して、さまざまなやり方や準備の方法を学ぶことができました。

今後は、小学生と親御さん向けに「森ラボ」を開催するメンバーがいたり、ペンションの宿泊客の方をご案内するメンバーがいたりと、今回学んだことが大いに活かされるでしょう。

子どもたちの自然教育について興味がある方は、一緒に学んでみませんか?
峰の原高原の自然を生かして活動してみたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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