自然の近くで暮らせるとしたら、あなたはどんな暮らしがしたいですか?
森の恵みを採ってきてお料理する?薪を使って、火のある暮らし?
いろいろと妄想が膨らみますね。
今回は「ペンション きら星」の2代目で、ジビエの狩猟も行っている湊 廣輝(みなと ひろき)さんに、峰の原高原での暮らしや働き方について、お話しを伺ってみました!
-今、峰の原高原に暮らしていて、どんなお仕事をされているですか?
「わたしはマルチワークをしていて、季節や時期によって仕事が違います。11月まではこの高原エリアの農家さんのところでレタス・白菜の収穫や両親の運営しているペンションのサポート、11月〜2月はスキー場でインストラクターや機械の仕事、また自分で猟もやっています。全然違う分野では塾で算数の先生も。」
1年の中でいろいろな分野の仕事があるんですね!
「レタス・白菜は高原野菜としてこのエリアの特産品です。朝晩の寒暖差で野菜の甘みが増すので、とってもおいしいですよ!」
「スキー場やホテルの仕事、農業の仕事など、この土地ならではの仕事があります。自然に関わる仕事もあるのが良いですね。」
ー 峰の原高原で暮らすきっかけは?
「もともと生まれ育ったのが、ここ峰の原高原です。一度、会社員として他県に就職して、生活をしたことがありました。ルーティンの仕事が多く、もっと別のことをやってみたいなと思っていたところ、コロナが流行した時期に。心配した父が『峰の原に戻ってこないか』と、声をかけてくれたのがきっかけで、またここで暮らすことを決めました。」
ー 狩猟もされているそうですね!興味を持ったきっかけや、どうやって始めたのか気になるんですが…
「はじめは『山賊ダイアリー』という狩猟とジビエがテーマのマンガを読んで、自分もやってみたくなったのがきっかけです。せっかく峰の原高原に戻ってきたので、免許取得に踏み切り、先輩猟師から教わったりネットで調べていろいろな技術を身につけていきました。」
-峰の原高原で暮らしで、廣輝さんが気に入っているところはなんですか?
「世間一般的な休日と自分の休日をずらして、好きなことを思いっきり楽しめるところですかね。私自身、働く期間はしっかり働いて、休みを一定期間取るスタイルが良いなと感じていて。冬のアクティビティが好きなので、スキー場がオープンしたら1ヶ月休みを取って、スキーに専念します!」
「ここで暮らすということは、自然との関わりは切っても切れません。でも、自然とともに暮らすという豊かな価値があります。」
-峰の原高原で生まれ育ったということは、寒さに強いですか…?
僕には都会のビル風のほうが冷たく感じますよ。笑 峰の原高原では空気が澄んでいるし、雪が多く積もるので、かまくら効果で保温性があるからこちらの方が耐えられるのかも?」
数字的な気温では峰の原高原の方が、都会より圧倒的に低いのですが、感じ方が違うんですね。不思議!
- 峰の原高原でお店を開業する方など、少しずつ新しい仲間が増えていますね。これからこのエリアがどんなところになってほしいですか?
もともとペンション村としてできたこのエリアは、最初はみんなが移住者でした。なので排他的な雰囲気はなく、新しいことにトライする人を応援する土台があると思います。地域と協力しながら盛り上げてくれる方が来てくれたら嬉しいです!
-廣輝さん自身も、峰の原高原での狩猟でトライをしていますもんね。
そうなんです。ただ、峰の原高原は国立公園に指定されているエリアでもあるので、狩猟を行うには行政の許可が必要です。でも獣の数はどんどん増えているのが現状。はじめは役所にかけあい、まず一つの区画で特別に許可が出ました。そこで捕獲の実績を積んだことで、今年新たなエリアの許可が下り、狩猟ができる範囲が広がりました。こうした地道な取り組みを積み重ねて、現状に合った自然との暮らしが実現できるようにしていきたいです。
ペンション きら星
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