ドイツトウヒについて
概要
樹形は円錐状となり、寿命は長く、耐陰性・耐寒性がある。
枝が垂れ下がる。
歴史・文化的な特徴
別名、オウシュウトウヒ(欧州唐檜)、ヨーロッパトウヒ(ヨーロッパ唐檜)、ドイツマツ。
日本に明治中期に導入された時以後「ドイツトウヒ」と呼ばれ、現在でもこの名前が使われている。
急速に普及したのは戦時中のこと。
成長が早いため、需要が急増したスギやヒノキに代わる木材を得るため、ヒマラヤスギと共に各地に植栽された。
科属名 | マツ科 |
分類 | 常緑高木 |
峰の原 分布 |
緋の滝・ミズナラコース、枝道9周辺 |
樹皮 | 褐色で、厚い鱗片状にはがれ落ちる。 |
葉 (新緑) |
鮮やかな黄緑 |
葉 (黄葉) |
一年中青々とし、葉の寿命が長い |
花 | 雌雄同株で、枝先に頭状(松笠状)の赤紫の雌花序が1つ付き、 葉腋にマツのように円柱形の雄花序が群がる |
実 | 球果は長さ10~20cmと長く、円柱状で下向きにつく。 トウヒ族の中でも最大。種子は暗褐色で長い翼をもつ。 鳩時計の錘はこの球果がモデルとされている。 |
冬 (冬芽) |
茶色く目立たない |
五感でたのしむ
《嗜む》
食材(新芽・実等) | シロップ、生食 | 5月頃 |
ジャム・シロップ(実・樹液等) | はちみつ(甘露蜜) | — |
《癒す・触れる・聴く》
香る(枝葉等) | 森の香り、森林浴 | 通年 |
整う等(葉等) | 森の香り、森林浴 | 通年 |
《暮らす》
建材(幹等) | 電柱 | — |
家具(幹等) | ピアノの響板、マッチの柄 | — |
小物・工芸品 (樹皮・幹等) |
草木染め | — |
《賑わう》
動物 | リス 部位:種 |
初秋 |
昆虫 | エゾマツシントメカサガタフシ 部位:虫こぶ |
初夏 |