サルナシについて
概要
サルナシは、マタタビ科に属する雌雄異株または雌雄雑居性の落葉性つる植物。
その仲間には科名になっているマタタビや、シナサルナシなどがある。
シナサルナシを品種改良したものが、現在ではポピュラーとなった果物のキウイフルーツ。
実が梨の形に似て、猿がよく食べるのでサルナシと付けられた。コクワともいう。
歴史・文化的な特徴
サルナシとマタタビは日本全国に自生しているが、マタタビは開花期頃から葉の先が白色化するため探し出しやすいのに対し、サルナシは葉柄が赤紫色であることぐらいしか目立つ特徴はない。
マタタビに比べて自生数が少ないため、注意深く探さないとなかなか見つけ出すことができない。
サルナシの果実はキウイフルーツより小ぶりで、表面に毛がないため皮をむくことなく食べられる。
キウイフルーツよりも香りが強く、かすかな酸味と甘みがある食味の良さから「珍果」と評価する人もいる。
果実酒やジャムなどの加工品にも利用される。
ビタミンCなどの栄養価がたいへん高く、タンパク質分解酵素を大量に含み、疲労回復、強壮、整腸、補血などの効能があるといわれる。
科属名 | マタタビ科 |
分類 | 落葉つる性 |
峰の原 分布 |
緋の滝コース入り口 |
樹皮 | 若枝は褐色で軟毛を密生しているが、後に無毛。 縦長の皮目が多い。壮木の樹皮は不規則に割れ、剥がれる。 |
葉 (新緑) |
— |
葉 (黄葉) |
— |
花 | 雌雄異株で雌花、雄花、両性花がある。 5~7月に、雄花と両性花は、葉腋から集散花序を出す。雌花は単花で咲く。 |
実 | 果実は液果で2~2.5cmでりんごのような形をしている。 フルーツのキウイの仲間であり、無毛ではあるが似ている。 |
冬 (冬芽) |
— |
五感でたのしむ
《嗜む》
食材(新芽・実等) | 実は甘酸っぱい 茎から水が出る |
秋 初春 |
ジャム・シロップ(実・樹液等) | 果実酒 | 秋 |
《暮らす》
建材(幹等) | 筏や吊り橋の資材 | — |
小物・工芸品 (樹皮・幹等) | 土瓶敷き | — |
《賑わう》
動物 | 山の動物達 部位:実 |
秋 |