ノリウツギについて
概要
糊空木、アジサイ科アジサイ属の落葉低木。
別名サビタ、ノリノキ、トロロノキ。
中国南部および東部、ロシア(サハリン)、韓国、日本に分布し、平野部から山地に自生。
初夏に白い花を咲かせること、樹皮に含まれる粘液を利用して製紙用の糊を作ったことからノリウツギと命名され、ノリノキという別名もある。
歴史・文化的な特徴
樹皮を水につけると糊がとれ、これを和紙をすく糊に使う。
このことからノリウツギと呼ばれる。
また中国では花や根を去痰(きょたん:喉から痰を取りだすこと)などに用いる。
高さ 1~5m。葉は広楕円形で、鋸歯があり、長さは 7~15cm。
開花時期はアジサイよりも遅め。
夏の終わりにピンクがかった白い小花とともに、クリーム色の白い円錐形の円錐花序をつける。
科属名 | ユキノシタ科 |
分類 | 落葉低木 |
峰の原 分布 |
多くの林内 |
樹皮 | 縦に割れて外皮が落ちる |
葉 (新緑) |
— |
葉 (黄葉) |
— |
花 | 花びらのように見える白いものは、萼が花びら状に変化した「装飾花」と呼ばれるもの。 |
実 | — |
冬 (冬芽) |
装飾花が冬の森を彩る |
五感でたのしむ
《嗜む》
茶・薬(葉・花等) | 疥癬(かいせん)の治療薬 | — |
《暮らす》
小物・工芸品 (樹皮・幹等) | 和紙、傘や杖の柄 | — |