フサザクラについて
概要
成長が早く、渓流沿いの崩落地などにすぐ生える。
フサザクラが成育する場所は崩落地なので注意が必要。
自生地は水分の多い谷筋や崖地など不安定な場所であり、崩落に備えて根元から多くの「ひこばえ」を出す。
日本以外ではヒマラヤや中国に自生。
中国の南部やインドのアッサムにはフサザクラの仲間が分布するが、日本において同科に属するのは本種のみ。
歴史・文化的な特徴
日本固有種。別名は「タニグワ」。
和名は樹皮がやや桜に似て、多数の雄しべが垂れ下がって春に咲くことから。
沢などの安定しない土地に生息する。隣接する菅平には生息しない。
科属名 | フサザクラ科 |
分類 | 落葉高木 |
峰の原 分布 |
第二緋ノ滝周辺 |
樹皮 | 褐色で、桜に似て、横長の皮目がある |
葉 (新緑) |
縁には不揃いの粗い鋸歯ががあり、この鋸歯の不揃い具合が特徴 |
葉 (黄葉) |
— |
花 | 葉の展開前に、短枝の先に花弁も萼もなく、 暗赤色の葯が10本ぐらい垂れ下がった花が頭状に集まって咲く。 雌しべは淡緑色で、雄しべの基部に多数つく。雄しべが先に熟す。 満開になると、まだ他の植物が葉を出さない谷筋などで目立つ。 |
実 | 扁平で長い柄のある翼果が房になって垂れ下がり、 10月ごろ褐色に熟して飛ぶ。 |
冬 (冬芽) |
冬芽は長楕円形で、暗紫褐色の光沢のある鱗片に覆われている。 |
五感でたのしむ
《暮らす》
建材(幹等) | 船のオール | — |
《賑わう》
昆虫 | ウスタビガの繭 部位:枝先 |
落葉期に目立つ |