マユミについて
概要
ニシキギ科ニシキギ属。落葉低木または小高木。
北海道、本州、四国、九州、朝鮮南部、中国、樺太、南千島に分布。
樹皮は灰色で、成長すると縦に裂け目が入り、縞模様になる。
葉は対生、葉身は楕円形または倒卵状楕円形で、先は尖り、縁には波状になり、細かい鋸歯がある。
雌雄異株。
歴史・文化的な特徴
5~6月に今年枝の基部から集散花序を出し、淡緑色の花が咲く。
朔果は、淡紅色に熟すと4つに裂け、赤い種子が現われる。
かなり遅くまで残るため、秋と冬にはヒヨドリやメジロが食べに来る。
新芽は山菜として利用される。
種子に含まれる脂肪油には薬理作用の激しい成分が含まれており、少量でも吐き気や下痢、大量に摂取すれば筋肉の麻痺を引き起こす。
材は白く、緻密で狂いが少ないため、弓の材料として知られ、名前の由来になった。
この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。
輪かんじきの材料ともなる。現在では印鑑や櫛の材料になっている。
科属名 | ニシキギ科 |
分類 | 落葉小高木 |
峰の原 分布 |
サンセットテラス周辺他 |
樹皮 | 灰色で、成長すると縦に裂け目が入り、縞模様になる。 |
葉 (新緑) |
葉は濃緑色 |
葉 (紅葉) |
秋の葉は紅葉もするが緑のままで遅くまで残ることが多い。 峰の原では紅葉する。 |
花 | 初夏に今年枝の基部から集散花序を出し、淡緑色の花が咲く。 |
実 | 雄樹と雌樹があるため実のつかない木がある。淡紅色に熟すと4つに裂け、仮種皮に包まれた赤い種子が現われ、秋から冬に目立つ。 赤い仮種皮が、ニシキギ科の果実の特徴といえる。 |
冬 (冬芽) |
芽鱗に包まれ緑色を帯び、縁は白い。 |
五感でたのしむ
《暮らす》
小物・工芸品 (樹皮・幹等) | 弓 | — |
《賑わう》
動物 | カラス 部位:実 |
初冬 |