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森づくり

2025/6/21-22「フォレストデザイナー養成講座」フォローアップ研修② 実施レポート

―「恵みの森づくり 実践フィールド」開設に向けた2日間の実践研修 ―

2025年6月21日(土)・22日(日)の2日間、長野県・峰の原高原にてフォレストデザイナー養成講座 フォローアップ研修②を実施しました。本研修は、Forest Field Mienoharaが今後開設を目指す「恵みの森づくり 実践フィールド」に向けた準備段階として行った、極めて実践的なフォローアップ研修です。

講師には、フォレストデザイン分野の第一線で活動されている余頃氏を迎え、実際の森林を舞台に「構想」から「整備・実装」へと踏み込む内容で実施しました。いずれの日程も日帰り開催とし、午前・午後それぞれ3時間ずつ、計6時間の研修を2日間にわたり行いました。


■ 「恵みの森づくり 実践フィールド」とは

Forest Field Mienoharaが構想する「恵みの森づくり 実践フィールド」は、単なる森林整備の場ではありません。研修、学び、体験、そして将来的な事業展開までを見据えた“使い続ける森”として、人が関わりながら育てていくことを目的としています。

今回のフォローアップ研修②では、その第一歩として、対象森林の現状を把握し、どのような考え方で森を読み解き、どのような順序で整備を進めていくべきかを、参加者全員で現場に立ちながら検討しました。


■ 1日目:森を読み、方向性を描く

初日は、対象となる森林の全体像を把握するところから研修をスタートしました。

午前中は、森林の境界確認や地形、林況、植生の状態を歩いて確認しながら、「この森がこれまでどのように扱われてきたのか」「現在どのような課題を抱えているのか」を読み解いていきます。地図や資料だけでは分からない、傾斜のきつさ、光の入り方、水の流れ、作業時の安全性などを、実際に体感しながら共有しました。

午後は、確認した内容を踏まえ、森林整備の基本的な方向性について検討を行いました。作業道のルート設定やゾーニングの考え方、どのエリアを優先的に手入れすべきか、将来的にどのような利用を想定できるかなど、余頃氏の助言を受けながら議論を重ねました。

「すぐに手を入れる場所」「今はあえて手を付けない場所」を整理することで、森全体を俯瞰しながら段階的に関わっていく視点が共有されました。


■ 2日目:構想を“整備”へ落とし込む

2日目は、前日の検討内容を踏まえ、より具体的な整備作業に取り組みました。

午前中は、今後研修やワークショップ等で利用することを想定した拠点広場や作業道の開設を見据えた整備を中心に実施しました。実際に人が集まり、作業や学びが行われる場所だからこそ、安全性や動線、周囲の森林との関係性を意識しながら作業を進めていきます。

午後は、枯損木や倒木などの処理を行い、フィールドとしての安全性を高める整備を実施しました。倒木一本、枯れ木一本にも「なぜ処理するのか」「残す選択肢はあるのか」という視点を持ちながら、安易に伐るのではなく、森全体との関係性を考えた判断を行いました。


■ フォレストデザイナーに求められる視点

今回のフォローアップ研修②を通して強く共有されたのは、フォレストデザイナーに求められるのは単なる作業技術ではなく、森の未来を描き、関わり方を設計する力であるという点です。

余頃氏からは、目の前の作業にとらわれ過ぎず、「この整備は5年後、10年後にどうつながるのか」を常に考える重要性が語られました。森を“整える”ことと、“使い続ける”ことを同時に考える姿勢こそが、持続可能な森林活用の土台になります。


■ 「恵みの森づくり」はこれから続いていく

今回の2日間の研修は、「恵みの森づくり 実践フィールド」開設に向けた、あくまでスタート地点です。今後も段階的な整備とフォローアップ研修を重ねながら、峰の原高原の森を、人と森が共に育つフィールドへと育てていきます。

Forest Field Mienoharaでは、こうした実践を通じて、人材育成と森林整備を一体的に進める取り組みを継続していきます。ご参加いただいた皆さま、講師としてご指導いただいた余頃氏、そして日頃から活動を支えてくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。

今後の取り組みも、ぜひご注目ください。

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