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活動報告

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森づくり

チェーンソーによる伐木等特別教育 実施レポート

― 安全に森と向き合うための2日間 ―

2025年9月26日(金)・27日(土)の2日間、峰の原高原にてチェーンソーによる伐木等特別教育を開催しました。講師には、フォレストデザイン分野で豊富な現場経験を持つ余頃氏を迎え、森林整備やフィールド運営に欠かせない伐木作業について、法令に基づいた安全教育と実践的な技術指導を行いました。

Forest Field Mienoharaでは、森林を活用した研修や体験、将来的な事業づくりを進めるうえで、「安全に作業できる人材の育成」を最も重要な基盤と位置づけています。チェーンソーは森林整備に欠かせない道具である一方、扱いを誤れば重大な事故につながる危険性も高く、正しい知識と継続的な教育が不可欠です。今回の特別教育は、その基礎をしっかりと身につけることを目的として実施しました。


■ チェーンソー作業に求められる判断力

チェーンソーによる伐木作業では、機械操作の技術だけでなく、木の傾きや重心、腐朽の進行状況、地形や周囲の立木との関係など、さまざまな要素を総合的に判断する力が求められます。峰の原高原のような中山間地では、傾斜や足場の不安定さ、立ち枯れ木の存在など、現場ごとに条件が大きく異なります。

そのため、教科書的な知識だけでなく、「現場で何を優先して考えるべきか」「どこに危険が潜んでいるか」を見極める視点が重要になります。


■ 1日目:座学で学ぶ安全の基本

初日は座学を中心に、伐木等作業に関する労働安全衛生法令の基礎、チェーンソーの構造や点検方法、防護具の役割、過去の事故事例などについて学びました。

余頃氏からは、実際の現場で起きた事故を例に挙げながら、「なぜ事故が起きたのか」「どうすれば防げたのか」という視点での解説が行われました。参加者は、自身の経験と照らし合わせながら、安全に対する理解を深めていきます。

ヘルメット、防護ズボン、防振手袋、安全靴といった装備についても、それぞれが果たす役割を改めて確認し、「着ける理由」を理解したうえで作業に臨む姿勢が共有されました。


■ 2日目:実技を通じて学ぶ現場対応

2日目は実際の森林に入り、チェーンソーを使用した実技研修を行いました。作業前には、機械の点検、作業範囲の確認、退避経路の設定など、安全確保の基本動作を全員で確認しました。

実技では、受け口・追い口の考え方、伐倒方向の決定、木の状態の見極めなど、特別教育で学ぶ基本を一本一本の木を前に実践しました。特に立ち枯れ木や腐朽が進んだ木については、想定外の動きをする可能性があるため、「無理をしない」「一度止まって判断する」ことの重要性が繰り返し強調されました。

参加者同士で意見を交わしながら作業を進めることで、安全を最優先にしたコミュニケーションの大切さも体感する研修となりました。


■ フォレストデザイナーとして森と関わるために

Forest Field Mienoharaが目指すフォレストデザイナー像は、単に木を伐る技術者ではありません。森の状態を読み取り、「今この作業が本当に必要か」「この伐採は森の未来にどうつながるか」を考えながら関わる存在です。

今回の特別教育では、チェーンソーの扱いを学ぶと同時に、「伐らない判断」も含めた総合的な視点が共有されました。安全に配慮し、森と長く関わり続ける姿勢こそが、持続可能な森林活用の土台になります。


■ 今後に向けて

今回のチェーンソーによる伐木等特別教育は、今後「恵みの森づくり 実践フィールド」をはじめとした研修や整備活動を進めていくための重要なステップとなりました。Forest Field Mienoharaでは、今後も安全教育やフォローアップ研修を継続し、段階的に経験と技術を積み重ねられる場をつくっていきます。

ご指導いただいた余頃氏、そしてご参加いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

峰の原高原の森と、安全に、そして継続的に関わっていく取り組みを、これからも進めていきます。

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