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活動報告

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森づくり

2025/4/26-27「恵みの森づくり実践フィールド」ワークショップを開催しました

約40年放置された森から始まる、新しい一歩

2025年4月26日(土)・27日(日)の2日間、峰の原高原に広がる約40年間手入れが行われてこなかった森林を舞台に、「恵みの森づくり実践フィールド」ワークショップを開催しました。

本ワークショップは、「森をどう活かしていけるのか」「森林を資源として、暮らしや仕事につなげていくには何が必要か」という問いを、座学ではなく実際の森の中で体験しながら考えることを目的とした実践型のプログラムです。森林活用や林業、里山再生、自然を活かした事業に関心を持つ参加者数名が集い、少人数だからこそ可能な、密度の高い時間となりました。


■ 舞台は「約40年放置された森」

今回のフィールドとなった森は、かつては人の手が入り、薪や落ち葉、木材など、暮らしに必要な「恵み」をもたらしていた場所です。しかし時代の変化とともに利用されなくなり、約40年にわたり放置された状態が続いてきました。

木々は密集し、光が届きにくくなった林床。倒木や枯損木が点在し、安全面の課題もあります。一方で、長い年月を経て育まれた自然の力強さや、手を入れることで大きく変わる可能性も感じられる森です。

ワークショップの冒頭では、まずこの森の現状を参加者全員で歩きながら確認しました。「なぜこの森は今こうなっているのか」「どこに手を入れるべきか」「どんな未来が描けそうか」。それぞれの視点で森を見つめ、対話を重ねるところからプログラムは始まりました。


■ 森で学ぶ“生きた技術”

ロープワーク・薪割り・着火体験

実践プログラムの中心となったのは、森林を活用する上で欠かせない基礎的な技術の体験です。

まず行ったのはロープワーク。倒木の固定や資材の運搬、簡易的な構造物づくりなど、森での作業にはロープの扱いが不可欠です。単なる結び方の説明にとどまらず、「どんな場面で、なぜこの結びが必要なのか」という背景を共有しながら、一人ひとりが実際に手を動かして習得していきました。

続いて行ったのが薪割り体験です。間伐や整備で生まれた木を、ただ処分するのではなく、エネルギーとして循環させるという視点を大切にしました。斧の扱い方、安全管理、木の性質による割れ方の違いなどを学びながら、参加者自身の手で薪を生み出していきます。割れた瞬間の感触や音は、森とつながる実感を強く与えてくれました。

そして最後は着火方法。マッチやライターだけに頼らない着火の考え方や、焚き付けの組み方、森の中で入手できる素材の見極めなどを体験しました。火が安定して燃え始めるまでのプロセスは、単純なようで奥深く、参加者同士で試行錯誤しながら火を育てていく時間となりました。


■ 「体験」から「構想」へ

本ワークショップで重視したのは、技術を学ぶこと自体ではありません。それらの体験を通じて、「この森をどう活かせるか」「自分なら何ができそうか」を考えることです。

作業の合間には、参加者それぞれが思い描く森林活用のアイデアや、抱えている課題について語り合う時間を設けました。林業としての可能性、教育・研修の場としての活用、滞在型プログラムや観光との連携など、話題は多岐にわたりました。

実際の森に立ち、木に触れ、火を起こした後だからこそ、机上の空論ではない、現実感のある構想が自然と生まれていったように感じます。


■ 恵みの森づくりは、これからが本番

今回の「恵みの森づくり実践フィールド」ワークショップは、Forest Field Mienoharaにとっても大切な第一歩です。放置されてきた森に再び人が入り、学び、語り、手を動かす。その積み重ねが、森を“負担”ではなく“恵み”として次の世代へつないでいく力になると私たちは考えています。

今後もForest Field Mienoharaでは、森林整備と人材育成、体験と事業づくりを結びつけた取り組みを継続していく予定です。この森が、関わる人それぞれにとっての「フィールド」となり、新しい挑戦が生まれる場所になることを目指して。

ご参加いただいた皆さま、そしてこの取り組みに関心を寄せてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。これからの「恵みの森づくり」の歩みを、ぜひ一緒に見守り、関わっていただけたら幸いです。

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